「結婚相談所を開業したいけれど、どのくらいの資金が必要なのか分からない」「初期費用をどう準備すればいいのか不安」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、全国結婚相談事業者連盟(TMS)の開業サポート経験をもとに、開業時に必要な資金の内訳と、準備の進め方をわかりやすく解説します。
結婚相談所開業にかかる主な費用項目
結婚相談所を始める際の初期費用は、選ぶ連盟や開業形態によって異なりますが、一般的に以下のような費用が発生します。
費用項目と金額は以下です。
①加盟金・登録費 連盟システムへの加盟費用 85万円
②月額利用料 会員管理システム・サポート利用料 1万円
③広告宣伝費 ホームページ制作、SNS広告など 約10万~50万円
④開業準備費 名刺、チラシ、通信費、オフィス備品など 約5万~20万円
TMSの加盟相談所の多くは、自宅開業やオンライン対応を採用しており、初期費用を抑えてスタートするケースが多く見られます。全体的には100万円前後での開業が現実的な目安です。
資金準備の主な方法
(1)自己資金から準備する
最もシンプルでリスクの少ない方法です。
貯金の一部を活用する方が多く、借入が不要なため、事業が軌道に乗るまでの精神的な負担も少なく済みます。TMSでは、副業からのスタートも可能なため、現職を続けながら運用資金を支払う方も多くいらっしゃいます。また、ご家族から資金支援を頂くケースもございます。
(2)日本政策金融公庫や金融機関から創業融資を活用する
「手元資金だけでは不安」「広告費に余裕を持たせたい」場合は、公的機関や金融機関の創業融資を検討しましょう。日本政策金融公庫では、無担保・無保証人で融資が受けられるケースもあります。開業計画書や収支計画書を丁寧に作成することで、審査通過率が高まります。また、開業後に融資を受けることも可能な場合があり、開業後の運転資金や事業拡大のために融資を受けることも可能です。
(3)自治体の補助金・助成金制度を利用する
地域によっては、創業支援や女性起業家向けの補助金制度を設けている自治体もあります。「小規模事業者持続化補助金」などを活用すれば、ホームページ制作や広告費の一部を補助してもらえることもあります。
資金計画を立てる際のポイント
「初期費用」と「運転資金」を分けて考える
開業初期は会員が増えるまで収益が安定しにくいため、最低3〜6か月分の運転資金を確保しておくと安心です。
「黒字化の時期」をシミュレーションする
TMSでは平均的に、開業3〜6か月で初成婚・黒字化を達成する相談所も多く、そのための行動計画や集客支援も充実しています。
「必要以上に借りすぎない」ことも大切
最初から高額な広告やオフィス投資をするより、最小限のスタートで運営ノウハウを積む方が長期的には安定します。
まとめ|資金の不安を「準備」と「サポート」で解消しよう
結婚相談所の開業は、他の業種に比べて初期投資が少なく、**在庫や人件費リスクがほとんどない“低リスク起業”**です。それでも、資金計画をしっかり立てることで、安心してスタートできます。
初期費用を抑えることだけでなく、**「早く安定収益を出せる仕組み」**が重要です。TMSでは、加盟後すぐに活動できるよう、システム・資料・研修・マーケティング支援を一括提供しています。

